2019年3月24日、コモロでは大統領選挙と州知事選挙が行われた。COMESAの選挙監視団は国内731か所の投票所のうち56か所を訪れ、写真記録に「投票を待つ有権者」を残した。列は、名前の確認、指へのインク、投票箱へ進む一連の手続きの途中にあった。

この選挙で興味深いのは、列があったことだけでなく、列が見られなかった場所も監視対象になった点である。同時代報道は、アフリカ連合の監視団が訪問した投票所の75%で待ち列を確認しなかったと伝え、開票前から参加の程度を測る手掛かりとして扱った。一方、ミツジェの小学校では有権者が自分の順番を辛抱強く待っていたという。

選挙の列は、単に投票が遅いことを示すとは限らない。人が並ぶ場所と並ばない場所の両方が、投票所の運営や有権者の動きを映す。政情をめぐる対立が強かった選挙だからこそ、監視団の写真キャプションに残された「待つ」という小さな動作が、投票が実際に進んだ地点を示す具体的な記録になった。