2017年6月、キルギスの首都ビシュケクにある住民サービスセンターで、国外旅券の申請者が列に並んだ。現地通信社AKIpressの読者報告は、急ぎの旅券を申し込んだ人が2時間待った末、処理機器の故障を告げられ、その後も書類を持って4日間通い続けたと伝えている。
旅券は、国境を越えて働く人や家族を訪ねる人にとって、移動の前提になる書類だ。しかし窓口では、写真撮影、料金支払い、本人確認、端末への入力という工程のどこか一つが止まるだけで、順番が動かなくなる。この日の列で人々が待っていたのは、職員の手が空くことだけではなく、故障したシステムが再び動くことだった。
キルギスのサービスセンターではその後、電子番号札やオンライン予約が広がった。だが、順番をデジタル化しても、処理装置が止まれば待ちは消えない。旅券の列は、海外へ向かう大きな計画が、窓口の一台の機械に左右される瞬間を見せている。
