中部アフリカのガボンでは、2023年の軍事クーデターによって長期政権が終わり、政治の移行期が始まった。政権の交代はニュースの見出しになるが、住民の日常には身分証明書や行政登録といった継続的な手続きがある。本人確認の仕組みは、移動、就労、公共サービスへのアクセスに関わることがある。政治制度が変化する時期には、書類の有効性や窓口運用について正確な案内がとりわけ重要だ。ただし、選挙後に身分証を再交付するための行列が実際にできたという個別の記録は、原票では示されていない。政変があったから行列もあった、と推論してはいけない。これは国家の大きな変化と日々の書類仕事の落差を扱う、検証待ちの題材である。