1945年春、パリの投票所前に女性を含む有権者が並んだ。カルナヴァレ博物館の写真PH14988は、「女性が参加を求められた最初の選挙で、投票所前にできた列」と題され、4月29日から5月13日の市町村選挙期に位置づけられている。フランス女性が全国選挙で投票した最初の機会は、戦争が欧州で終わる直前に訪れた。
投票権は1944年の法令で認められたが、権利が実際に使われるには名簿、投票所、投票用紙、秘密投票の場所が必要だった。写真の人々は抽象的な「女性参政権」を眺めているのではなく、入口から一人ずつ制度の内側へ入っている。服装や表情から支持政党や感情を読み取ることはできない。
この列の新しさは、女性だけの特別な手続きにあったのではない。男性と同じ列に入り、同じ簡単な動作を行えることそのものが変化だった。大きな権利獲得は、投票用紙を折り、箱へ入れるまでの、ごく普通の順番として初めて日常になった。
