米国では、投票日に列へ加わる前に、有権者登録という別の入口がある。米国議会図書館が保存する1948年のNAACP写真は、アンティオキア・バプテスト教会でアフリカ系米国人が登録を待って並ぶ姿を記録する。
1960年代のアラバマ州セルマでも、黒人市民はダラス郡庁舎の外に長い登録列をつくった。列に立つことは、直ちに登録できることを意味しなかった。差別的な審査と行政上の妨害が、参政権の前に時間の障壁を置いた。
選挙の行列は通常、投票箱へ向かう人を思い浮かべる。しかしこの列の目的は、投票所へ入る資格を得ることだった。民主主義の順番は投票日より前から始まり、誰を待たせるかという行政実務に左右された。
