インド・アンドラプラデシュ州のカニパカム寺院では、通常日でも1万〜1万5千人、週末や祭礼日には2万人を超える参拝者が訪れる。毎日の灌頂儀礼中は有料奉仕券を持つ人だけが入れ、一般参拝者は終了まで待つ。そのため長い列が生じ、既存の仮設小屋では収容しきれず、屋外で待つ人も出ていた。

寺院は2026年、約2億3千万ルピーを投じる常設待機施設を計画した。老朽化した宿泊棟を撤去して建て替え、混雑日の列を安全に動かす構想で、工期は着工から18か月とされた。

この列の長さを決めるのは参拝者数だけではない。儀礼の時間、有料券と一般参拝の区分、待機空間の容量が重なり、信仰へ近づく順序そのものを建築計画へ変えていた。