2018年、南アフリカのケープタウンは深刻な干ばつのなかで「デイ・ゼロ」と呼ばれる水道供給停止の危機に備えた。市民は節水を求められ、水を確保する行動そのものが日常の一部になった。原票は給水拠点での行列を扱うが、写真や報道が示す地点・日時の照合はまだ必要だ。
蛇口から水が出る暮らしでは、水を使う時間と水を手に入れる時間はほとんど重ならない。ところが給水地点に向かう必要が生じると、容器を運ぶ力、移動手段、仕事を休めるかどうかが、水へのアクセスを左右する。列の長さだけでは、その負担の差は測れない。
危機は節水策や降雨などによって推移し、予告された最悪の事態がそのまま起きたわけではない。だからこそ、この行列を「水道が止まった日の写真」と決めつけてはいけない。人々が待っていたのは水だけでなく、明日も普段どおり暮らせるという確信だった。
ロイターの写真説明は、2018年の水危機で給水を待つケープタウン住民を明示している。
