2021年4月11日のペルー総選挙では、各地の投票所に長い列ができた。EU選挙専門家ミッションの最終報告によると、とくにリマで投票所係員の欠席が開場を遅らせ、法律に基づいて、列で待っていた有権者の一部が欠員を補う係員として選ばれた。高齢者には午前7時から9時の時間帯が推奨されていたため、朝の遅延は高齢者や障害のある有権者に強く影響した。
この列の珍しさは、サービスを待つ人が、その場でサービスを成立させる担い手へ変わったことだ。投票所は建物と投票箱だけでは開かない。市民が受付、名簿確認、投票管理を担って初めて動く。前へ進まない列から係員を募る仕組みは、混乱への応急処置であると同時に、選挙が市民の労働に支えられていることを示した。
感染対策のため時差投票が計画されても、欠員という小さな不具合が全国的な行列を生む。民主主義の待ち時間は、意見の対立だけでなく、机の向こう側に座る人が現れるかどうかにも左右される。
