2005年10月11日、リベリアで内戦終結後初の大統領・議会選挙が行われた。投票所には午前2時ごろから人が並び、日差しや雨の中で何時間も待った。国連難民高等弁務官事務所は、帰還した難民も列に加わり、モンロビアの投票所で午前5時から待った女性の姿を記録している。
列が長くなった背景には、高い参加意欲だけでなく、戦争で傷んだ道路、電力のない投票所、複雑な投票手順があった。道路で到達できない投票区もあり、国連リベリア・ミッションはヘリコプターなどで選挙資材を運んだ。全国的な投票率は約75%に達した。
この列で人びとが待ったのは、単に一枚の投票用紙ではない。14年に及ぶ断続的な戦争を経て、政治的な意思を非暴力の手続きで表す機会だった。椅子や傘を持ち込み、順番を守って待つ行為そのものが、壊れた制度を日常の動作から作り直す一部になった。
