2021年8月12日のザンビア総選挙では、投票所の長い列に備えて椅子を持参する有権者もいた。ロイターの記者は、首都ルサカなどで列が高い投票率を示していると報じた。アフリカ連合の選挙監視団も、長い列が一日中続いたものの、ほとんどは秩序を保ち、終了時刻に列にいた全員が投票を認められたと確認している。

並んだ人々は大統領だけでなく、国会議員や地方代表も選んだ。選挙はエドガー・ルング大統領と野党候補ハカインデ・ヒチレマの接戦とみられ、生活費や債務、経済改革が争点になった。列は単なる運営上の遅れではなく、多くの人が結果を左右できると考えた選挙の熱量を可視化した。

この行列で椅子は、待ち時間への諦めではなく、最後まで一票を使うための道具だった。閉場時刻を越えても列の人を受け入れるという規則は、順番を守って待つことを投票権そのものへ結びつけた。