2024年1月26日、メキシコ市の住宅地で、住民は空のバケツを歩道に置き、給水車を待った。ロイターの映像台本は、容器のそばで待つ住民、ホースから水を受ける場面、補給所で給水車自身が列をつくる様子まで記録している。6月にはベニート・フアレス地区で、住民が軍の給水を受ける列も撮影された。

この行列は、人間だけでなく都市の物流そのものが順番待ちをしている点が特徴だ。家庭は給水車を待ち、給水車は井戸や補給所で水を待つ。干ばつでクツァマラ水系の貯水量が減り、老朽化した配管の損失も重なると、一つの遅れが二重の列になって住宅地へ届く。

蛇口は水をどこから来たか見えなくする装置でもある。そこから水が出なくなったとき、バケツ、歩道、手書きの申込名簿、タンクローリーが、普段は地下に隠れた供給網を街路の上へ描き出した。