2026年4月、レソトの首都マセルでは、旅券業務が公式には停止された後も、人々が夜明け前から旅券事務所に並んだ。GroundUpの現地報道によれば、午前中には中庭が埋まり、新規申請者と、数か月前に申請した旅券を受け取ろうとする人が別々の目的で待っていた。職員は10人ずつ建物へ入れたが、手続きは遅く、一日に一工程しか終えられず再訪する人もいた。背景には5万件の未処理申請があり、古い印刷機は200〜300冊を処理すると過熱した。マセルの一日当たり生産上限は100冊に絞られた。列には南アフリカで働く鉱山労働者や家事労働者がおり、旅券がなければ職や合法的な越境を失う可能性があった。ここで人々が待ったのは、稼働しているサービスではなく、再開するかもしれない行政との接点だった。停止の告知より、仕事と移動の期限のほうが切迫していたため、窓口が閉じても列は消えなかった。
レソト · 2026
停止中でも夜明け前から並ぶ、マセルの旅券列
