劇場の休憩時間、女性用トイレの列は客だけでなく出演者まで舞台復帰を遅らせる。ABCが紹介した分析では、女性がトイレ待ちの列にいる確率は男性の34倍。妊娠、月経、子どもの付き添いなどで利用時間や頻度が増える一方、女性側には個室しかなく、男性側は同じ面積に個室と複数の小便器を置ける。

豪州建築基準委員会の試算では、混雑時の待ちは女性13分、男性9分になりうる。改定案は、定員300人の施設で女性用便器を4から6へ、約5,000人の劇場で34から46へ増やす。問題は「男女に同じ広さを与えたか」ではなく、ピーク時に同じ時間で処理できるかだった。列を短くする設計単位は床面積ではなく、利用行動と便器一基あたりの処理能力なのである。