産油国ベネズエラでも、給油所の列は日常を止める。2023年、地方都市では燃料不足が再び深刻化し、車列が数キロに及ぶ地域もあった。ロイターの写真説明は、マラカイボで運転手が8時間から12時間並び、二キロを超える車列ができた日を記録している。

供給を分けるため、一部地域ではナンバープレートの末尾番号で給油日を割り当てた。自分の番号の日に列へ入っても、その日の在庫が残る保証はない。運転手は早朝から、時には夜を越して待ち、車そのものが順番札になった。

給油の列は、燃料だけでなく移動できる時間を配給する。前の車が進むたび、仕事、通学、家族の用事が一台分だけ動き出す。