ケニア農村部の診療所では、妊婦健診とHIV診療を別々に受ける女性が、まず産前クリニック、その後HIVクリニックでもう一度並ぶことがあった。医療者への聞き取りでは、午前9時に来て午後2時までかかり、途中で疲れてHIV診療を受けず帰る人もいた。

そこでHIVケアを妊婦健診へ統合すると、患者は一つの場所、一つの列で済む。列を速くするだけでなく、HIV専用窓口へ移動することで周囲に感染状況を推測される危険も減らせる。ここで待機設計は、時間とプライバシーを同時に左右していた。