2024年4月、パキスタン南西部バロチスタン州のヒングラージ・ヤトラには、主催者推計で10万人を超すヒンドゥー教徒が参加した。巡礼者はバスで各地から到着し、道路から徒歩で泥火山を経て、さらに約45キロ先のヒングラージ・マタ洞窟寺院を目指した。寺院前では参拝者が位置を求めて密集し、係員が祈りを済ませて先へ進むよう促した。
駐車場所と車両の進入には限りがあり、多くの人が子どもや荷物を抱えて岩地を歩いた。三日間の祭礼は、イスラム教徒が多数を占めるパキスタンで最大のヒンドゥー祭とされる。国外のヒンドゥー教徒は査証や国境関係のため参加しにくい。
ここでの順序は一本の整然とした列だけではない。十万人規模の移動を、道、徒歩区間、狭い聖所、係員の誘導へ少しずつ分け、短い参拝時間を多くの人へ渡すための流れだった。
