2022年6月、スリランカの経済危機が深まるなか、R.M.R.レノラはコロンボの出入国管理局本部前に延びる列で二日間待った。Reutersの取材によれば、目的はパスポートを得て、仕事と生活の可能性を国外にも求めることだった。同時期の申請急増で、一日発給サービスを求める人々が三日待つ例も報じられた。
この列の固有性は、書類を受け取るための待機が、その国を離れる選択と直結していた点にある。食料や燃料の不足が続く社会で、パスポート窓口の順番は行政手続き以上の意味を持った。一人の申請者が前へ進むたび、移動できる可能性が一人分だけ具体化した。
