1944年3月30日、メルボルンのヴィクトリア州観光局前に、復活祭休暇の予約をする人々の長い列ができた。オーストラリア戦争記念館が所蔵するヘラルド紙の写真は、第二次世界大戦中の都市生活を、配給や軍務ではなく旅行予約の入口から記録している。資料が示すのは、旅行を検討する人々が観光局の窓口で順番を待ったという事実であり、行き先、予約できた人数、待ち時間は記されていない。それでも、戦時下の日常が必要と我慢だけで構成されていなかったことは伝わる。休暇を計画する行為も窓口に集中し、情報と座席を得るには身体を運んで列に加わる必要があった。戦争記念館に残ったのは、戦場から離れた場所で余暇の予定を確保しようとした人々の列だった。