1850年代初頭、オーストラリア南東部のビクトリアでは金を求める人びとが各地の採掘場へ押し寄せた。Sovereign Hill Educationの資料によれば、採掘者は最寄りの政府事務所まで出向き、鉱業許可証を買うため列に並ばなければならなかった。許可証は毎月更新が必要で、持たずに採掘すれば取り締まりの対象になった。

金鉱は一攫千金の自由な世界として語られがちだが、実際の入口には行政の窓口があった。土を掘る場所へ向かう前に、人びとは同じ書類を求めて自分の番を待った。期待も資金も出身地も異なる採掘者を、一時的に同じ順序へ置いた列である。