2022年6月、スリランカの経済危機のなかで、コロンボ近郊バッタラムラの出入国管理局本部に旅券申請者の列ができた。ロイターは、国外で働く機会を求めるR・M・R・レノラが、旅券を得るため庁舎の外で二日間待ったと報じた。2022年1〜5月の旅券発給は28万8645件で、前年同期の9万1331件から大きく増えていた。
同じ冊子を待っていても、その先の計画は人によって違う。仕事、学業、家族との再会。行政窓口の列は、国を離れたい人々という一つの物語ではなく、それぞれが将来の選択肢を確保しようとする時間だった。
