2023年7月、スーダン白ナイル州のウム・サンゴール・キャンプで、女性と子どもたちが給水栓から水を受け取るために列をつくった。UNHCRの保護状況報告は、この場面を写真説明で明記し、ハルツームなどから新たな避難民が流入したため、キャンプのサービスが逼迫していたと記録する。候補が求めていた「2023年のスーダンで避難民が水を待つ物理列」は、国、時期、待機対象、参加者の属性まで直接一致した。\n\n列の先にあるのは、特別な催しでも選べる商品でもない。暮らしに欠かせない水を容器へ移す給水栓だ。人が増えても、水を出す場所と設備は急には増えない。限られた給水点の前で順番を保つ行為は、武力衝突による移動が、到着後の一日の時間割にまで及ぶことを示している。\n\nこの写真から一人ひとりの感情や待ち時間を推測することはできない。本記事は、UNHCRが確認した場所、撮影対象、給水行為、サービス逼迫という事実に限って描く。人道危機を劇的な背景として消費せず、水を得るための順序が生活の一部になった状況を記録する。
スーダン · 2023年7月
給水栓の前に並ぶ――ウム・サンゴールの避難民キャンプ
