1990年7月1日、ザクセン=アンハルト州ヴァンツレーベンの貯蓄銀行前に、通貨交換を待つ列ができた。その日は、西ドイツと東ドイツが5月18日に結んだ通貨・経済・社会同盟条約の発効日である。ドイツマルクが東ドイツ唯一の支払手段となり、写真家ギュンター・ツィントは制度転換当日の銀行前の混雑を記録した。資料は個々の待ち時間や交換額を示さない。だが、国家間条約が発効した日付と、市民が旧通貨を新しい日常へ替える順番が、同じ一枚の写真に重なっている。