2020年8月21日、ベネズエラ西部マラカイボでは、数千台の車がガソリンを待って市内と隣接するサンフランシスコ市の各所に連なった。ロイター配信の写真資料は、住民が最長5日間並んだと記録している。6月に導入された補助価格と国際価格の二重制度も、燃料不足と長い列を解消できなかった。

産油国でガソリンを待つという逆説は、地下に資源があることと、精製・輸送されて給油所に届くことが別の問題だと教える。2020年には製油設備の停止、部品不足、輸入制約が重なり、車は移動手段である前に列の場所取りになった。数日待つあいだ、運転者は仕事や通院に使う時間まで燃料と交換していた。

この行列では価格だけでなく、給油所が実際に開くか、次のタンクローリーが来るかという不確実性が順番を長くした。石油の国というイメージと、空の給油機の前の日常。その距離が、車列の長さとして現れた。