2021年、コロンビアの首都ボゴタでは、新型コロナワクチンの接種会場に長い列ができた。現地報道は、高齢者を含む市民が朝から接種を待ち、予約や対象確認の混乱も重なった現場を伝えている。市当局が接種を呼びかけるほど、会場では『早く守られたい』という希望が目に見える列になった。

この待ち時間は娯楽の行列とは違う。自分や家族の健康、仕事や社会生活の再開への期待が、一回の注射の順番に結びついていた。接種数の増加という統計の背後には、会場まで出向き、書類を確認し、自分の番を待った一人ひとりの時間がある。