「複数の商品列に家族が分散し、順番を掛け持ち」を待つ人々。収集原票は、この行列の場所を旧ソ連圏/ロシアと記している。記録上の時期はソ連期〜1990年代。原票に残された手がかりは「家族単位で複数の列を攻略する生活技術」というものだ。何を待っていたのかだけでなく、待つことが暮らしの中でどんな位置を占めたのかにも目を向けたい。楽しみのための列と、必要に迫られた列を同じものとして扱うことはできない。これは原票に基づく編集草稿で、出来事の実在や参加者の心情を確認した文章ではない。