2021年11月17日、ブラジルの新しい低所得者向け給付アウシリオ・ブラジルの初回支給日に、サンパウロの国営銀行カイシャの支店前へ人々が並んだ。『Folha de S.Paulo』の同時代報道は、午前8時の開店前から到着者があり、昼ごろには列が伸びたと伝えている。社会扶助窓口にも列ができ、アプリの不調や受給資格への疑問が人を対面窓口へ向かわせた。

アウシリオ・ブラジルは、長年続いたボルサ・ファミリアに代わって始まった現金給付制度だった。振り込み自体はデジタルでも、画面に答えが出なければ、最後に頼るのは銀行員や行政職員である。制度が切り替わる日にできた列は、給付金だけでなく、自分が新制度に含まれているのかを確かめるための待ち時間だった。