2019年、米国との国境にあるメキシコの都市では、庇護を求める人の「列」が紙の名簿になった。米税関・国境警備局が一日に受け付ける人数を制限するメータリングの下、自治体、移民当局、支援者、時には待機者自身が番号を管理した。Human Rights Firstの現地調査では、テキサス州側の港に対応する三都市だけでも、2019年2月末に名簿上の待機者は約180人、218人、500人超で、予想待機は約3週間から2か月半以上だった。ティフアナでは同年8月までに名簿が1万人を超え、6月末に呼ばれた人は3か月以上待っていた。

これは歩道に連続する一本の列ではない。番号を得たあと、名前が呼ばれる日に備えて国境都市に滞在し続ける「分散した行列」だった。どの組織が名簿を管理するか、毎日何人が受け付けられるかは場所と時期で変わり、順番を知ること自体が難しい。申請者には暴力や迫害から逃れた人も含まれるため、待機を単なる混雑対策として扱うことはできない。窓口前から人を見えなくしても、待ち時間は消えない。名簿の数字は、庇護申請へ近づける日まで、住居、食事、安全を自分で確保し続けなければならない時間を表していた。