2022年4月1日、マレーシアの従業員積立基金EPFが特別引き出し申請を開始すると、クアラルンプール、シャーアラム、クチンなどの支店に長い列ができた。申請はウェブやアプリから可能だったが、残高確認やアカウント更新、相談のため窓口へ来る加入者が相次いだ。制度はコロナ禍の影響を受けた人に最大1万リンギットの引き出しを認めた。
この列の固有性は、オンラインで完結できる制度でも、口座の状態や将来の貯蓄を確かめたい人が対面窓口を選んだ点にある。デジタル化は申請経路を増やしたが、生活資金と老後資金の判断まで無人化したわけではなかった。
