2024年3月1日、モスクワ南東部の教会で反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイの葬儀が行われた。AP通信は、教会の外で数千人が待ち、埋葬地のボリソフスコエ墓地へ人の流れが続いたと報じた。翌2日、ロイター通信は墓前に花を置くための列を記録している。弔問は一度の式で終わらず、花を手にした人が順番に墓へ近づく行為として翌日も続いた。

これは通常の著名人葬儀の混雑だけではない。ナワリヌイは拘禁中に死亡し、当局は追悼集会を厳しく監視した。APはロシア各地の追悼行動で拘束者が出たことも伝える。列に立つことは、花を供える実務であると同時に、同じ場所へ公然と集まる政治的な危険を伴った。ただし、参加者全員が同じ動機だったと推測することはできない。

教会の入口、墓地への道、墓前という複数の狭い地点が、人の流れを一人ずつに絞った。国家が大規模な集会を警戒する状況でも、弔意は「次の一人」が花を置く順序として可視化された。英雄化ではなく、誰がどこで待ったかを追うと、この葬列の核心は群衆の大きさだけでなく、個々人が監視の中で自分の番を引き受けたことにある。