1979年にロンドンのコメディ・ストアを始める際、創業者ドン・ウォードが出演者を募集すると、150人のコメディアン志望者が店の周囲を一周するほど並んだ。その先頭にいたのがアレクセイ・セイルだった。店では新人が短い舞台を試し、客の反応が悪ければ退場させられる厳しい仕組みが育った。フレンチ&ソーンダースやポール・マートンも、失敗を重ねながら舞台へ戻ったという。資料はオーディション列の待ち時間や受付方法までは示さないが、人数、場所、目的、先頭者を具体的に記録している。この列の意外さは、完成したスターを見に来た観客ではなく、まだ名前のない演者が「失敗できる場所」への入口に並んだことだ。後に英国オルタナティブ・コメディの人材を送り出す舞台は、まず150人の出演希望者を順番に試す列から始まった。
英国 · 1979年
150人の無名芸人が、店の周囲を一周した日
