ザンビアの銅鉱山で働くことは、ひとりの職探しであると同時に、世界市場と結びつくことでもある。銅は遠くの建設現場や電力網で使われ、価格の上下は鉱山町の雇用見通しに影響しうる。だから採用窓口の列という候補には、目に見えない国際価格が、人の一日の予定を変えるという面白さがある。けれども、ここには慎重さが必要だ。鉱山で雇用が重要であること、採用手続きがあること、そして実際に応募者が一列に並んだことは、三つの異なる事実である。現在の原稿に残る資料だけでは、行列の日時や鉱山名を確定できない。裏づけが得られるまでは、現場の人数や待ち時間を想像で埋めない。この候補が将来ひとつの図鑑記事になるなら、主役は銅そのものではなく、銅の値段に左右されるかもしれない生活を前に、仕事の知らせを待つ人々だ。