キリバスは太平洋に点在する低い環礁の国で、海面上昇や高潮、海岸侵食、淡水への塩水侵入といった問題に直面している。住まいを移すという判断は、地図の上で点を動かすほど簡単ではない。土地の利用権、親族とのつながり、仕事、学校、墓地など、住所には生活の多くが結びついている。移転相談の窓口があるなら、そこでは防災だけでなく暮らしの継続が問われるはずだ。ただし「高潮後の土地移転相談に並ぶ人々」という原票の表現について、具体的な制度、窓口、日時と列の証拠は確認できていない。気候変動の現実を、存在未確認の行列で強調してはならない。
キリバス · 2020年代
海が近づくと、住所の意味が変わる
