パラオの海は、観光の景色であると同時に漁業や地域の暮らしを支える場所でもある。魚は国境や管理区域の線を見て泳ぐわけではないが、人間が資源を利用するには許可や規則が関わる。漁業の登録や免許の手続きには、漁獲を管理し、資源を守るという目的がある。一方、手続きのために窓口で待つことと、実際に長い行列が発生したことは別の事実だ。現段階で特定の漁業免許の列を実景として描くには根拠が足りない。海に出る自由と、海を共同で守るための約束。その接点が、陸の上の書類に現れる。
パラオ · 2010年代
海の境界は、窓口で決まる
