2008年4月15日、写真家エリック・ラフォルグは平壌で、小さな店の前に並ぶ人々を撮影した。写真説明は目的を「食料を買うため」と明記している。公的な配給所かどうかまでは記されていないため、ここで確認できるのは、北朝鮮の首都で客が食料購入の順番を待っていたという一点である。
店先の列は、棚の中身だけでなく、品物にたどり着くまでの時間も買い物の一部になる瞬間を写す。写真から人数や待ち時間、売られていた食品を断定することはできない。それでも、入口へ向かって人が順番をつくる光景は、買いたいものがあるときにまず自分の番を待つという、どの街にも通じる生活の動作を残している。
