2011年2月、政変下のカイロでは、エジプト人がパン屋の前に列をつくった。ル・モンドの同時代記事は、食料品店の前に長い列が生まれ、棚が薄くなった商店へ客が集中したと伝える。アレクサンドリアでも午前は生活必需品探しに費やされ、店は入店者を選別した。

抗議運動、外出禁止令、通信遮断は、都市の供給と買い物の時間を同時に変えた。パンの列は政治的事件の背景ではなく、社会の混乱が毎日の食事へ届いた場所だった。

この待機を連帯や忍耐の美談にはしない。人びとは祝祭のためでなく、通常なら容易に買える主食を確保するために並んだ。国家規模の危機は、パン屋の入口で一人ずつ進む順番になった。