2011年、サウジアラビア・ブライダのクレイジャ祭で、菓子職人ウンム・アナスの売場には何時間も待つ列ができた。小麦粉、砂糖や塩、香辛料、卵などで作る郷土菓子を、彼女と娘たちがその場で焼いて渡した。技術は母から娘へ三代伝わり、近隣向けの一日150リヤルほどの商いから、海外発送も行う仕事へ成長した。

列は一軒の家庭レシピが公共のブランドへ変わる途中に現れた。祭典は家庭内の技術へ販売場所を与え、待つ客は味だけでなく、誰がどう作るかを見て選んだ。