登録は、単に名前を紙に書く作業ではない。どこから来たのか、どの制度の対象となるのか、次にどの機関へ連絡するのか。本人にとっては生活を再び組み立てるための入口であり、支援する側にとっては必要を把握する手がかりになる。ただし、登録した人すべてが直ちに支援を受けられるとは限らない。
避難民登録では、家族構成の記録が食料、住居、現金支援の単位になる。UNHCRとイラク当局の受付は、名前を名簿へ加えるだけでなく、家族を分断せず支援へ結びつける入口だった。誤記は次の配給や連絡にも残るため、速さだけでは処理できない。
避難した人にとって、目的地に着くことは手続きの終わりではない。イラクのティクリートに関する原票は、難民や庇護申請者の移動登録を扱い、出張窓口と階段での待機に言及している。人が移動する現実に、行政の記録が追いつこうとする場面だ。
避難と登録は同じ列ではない。安全な場所へ移った後、支援制度に名前を載せるため再び待つ必要があり、階段の順番はその二つの時間をつないでいた。
