1945年、オーストラリアでは第3次戦勝公債の販促行事で、人びとが飛行体験を待つ列をつくった。オーストラリア戦争記念館の写真記録は、国債を購入した人が航空機に乗る機会を得た催しを残している。
この列では、金融商品と娯楽が一つの順番に結びついた。国への貸付である公債を買う行為に、空から町を見る稀少な体験が付加されたのである。資料が示さない人数や待ち時間は断定しない。
戦費調達は抽象的な数字に見えるが、現場では切符を手に飛行機へ進む列になった。待っていたのは利息の支払い日だけではなく、購入直後に得られる数分の空の体験だった。
