1945年4月14日、イングランドのサセックスにあるマトラスク英空軍基地で、スピットファイア航空団の将兵が朝の飲み物を待って列をつくった。オーストラリア戦争記念館の写真キャプションは、供給元をNAAFI――海軍・陸軍・空軍協会――の移動紅茶車と特定している。
固定食堂ではなく車両から配る方法は、必要な場所へ飲み物を運べる一方、提供口を一か所に集約する。短い休憩に利用者が重なれば、基地の中にも自然に順番ができる。資料は飲み物の種類を「morning refreshment」とだけ記し、価格、人数、待ち時間は示していない。
戦闘機部隊の記録では、航空機や任務が中心になりやすい。しかし一日の運用は、搭乗員と地上要員が飲み物を受け取るような小さな補給にも支えられる。この列の固有性は、紅茶そのものより、売店が人を待つのではなく、車輪の付いた売店が部隊の朝へやって来た点にある。
