2016年、シリア内戦下のアレッポ東部アルシャール地区で、人々がパンを買うために列をつくった。ロイターの写真説明は、反政府勢力の戦闘員が警戒するそばで市民が並んでいたことを明記している。ここで待たれていたのは珍しい商品ではなく、毎日の食卓をつなぐ最も基本的な食べ物だった。戦争は店までの道、燃料、小麦粉、製パン、輸送のすべてを不安定にする。だからパン屋の前の順番は、暮らしがなお続いていることと、その暮らしがどれほど壊れやすいかを同時に映す。列にいる人々を単なる『戦争の群衆』にまとめず、一人ずつが家族の食事を持ち帰ろうとしていた時間として見る必要がある。
シリア · 2016
戦時下のアレッポ、パンを待つ列
