2024年9月15日、ハバナのパン屋の前に人々が列をつくった。翌日のロイター報道と写真説明が記録したのは、キューバ政府が配給パン一個の重さを80グラムから60グラムへ減らすと発表した時の光景である。小麦粉不足が続き、国の配給手帳「リブレタ」で受け取る毎日のパンまで小さくなった。
列の人々が待っていたのは、流行の新商品ではない。家計に組み込まれた一人一個のパンだ。民間店のパンは多くの家庭にとって高く、配給品に代わる選択肢は限られていた。決定はグラムで示されても、その重みは朝食と家計の両方に届く。パン屋前の順番は、全国規模の不足が一人分の食事へ変わる場所だった。
