第一次世界大戦中のドイツでは、食料不足が店頭の列になった。1918年に米国紙へ掲載された現地滞在者の記録によると、1915年末ごろ、店はバターを一人半ポンドに制限し、人びとは警察が管理する列で待った。
その後、バター、肉、牛乳、卵、石けん、食料品へ配給カードが次々に導入された。購入者は指定店舗へ登録され、カードが割当量と購入先を結びつけた。記録者は、この仕組みが品物を求めて並ぶ行為を止めたと説明する。議会図書館には1908〜19年撮影とされる「Bread lines, Germany」の写真記録も残る。
配給制度は列を管理したのではなく、店頭に着く前に順番と取り分を紙へ移した。戦時統制の特徴は、長い待機をなくしたことではなく、待機の代わりに登録とカードを日常へ埋め込んだ点にある。
