2022年7月、ダッカのカマラプール駅では、犠牲祭の帰省列車の前売券を求めて数百人が列をつくった。販売開始前から12時間以上待っても買えず、空手で帰る人がいた。翌日分の販売は午前8時開始だが、そのまま駅に残って待つ客もいた。兄弟で午後9時と午前5時に交代し、家族七人分を確保した例もある。
祭期にダッカを出る座席は一日2万6,731席。その半分を窓口、残りをオンラインとアプリで売る仕組みだった。報道日の正午までに北部方面だけで九窓口から1万3,000枚超、別会場では午後2時までに約9,000枚、オンライン1万1,600枚、アプリ1,900枚が販売された。巨大な総数があっても、日付、方面、販売経路が分かれれば、目の前の列には不足が残る。12時間は、座席総数ではなく希望日の一席に支払われた時間だった。
