2022年、断食月明けのイードを前に、バングラデシュの鉄道切符はオンラインで売り切れる一方、ダッカの駅には長い列が残った。帰省日の席を確保しようとする人々にとって、ウェブ販売と窓口販売は別々の世界ではない。画面上で購入できなかった需要が、そのまま駅の待機列へ流れ込んだ。The Daily Starの見出しは、この二つの現象を「オンライン完売、駅には長い列」と一続きに記録している。
イード前の鉄道需要は、単に切符の枚数を超えるだけではない。休暇の開始日と帰省の移動が集中し、希望する列車と日付が限られる。オンライン枠が早く消えても、移動を諦められない人は窓口へ向かう。デジタル化によって購入場所は増えたが、座席そのものは増えない。結果として、仮想の先着順で敗れた人々が、駅で物理的な先着順をつくるという二段構えの行列になった。
