2020年4月2日、外出制限下のボゴタで、マスクを着けた人々が政府支援を受け取るためスーパーマーケットの外に長い列をつくった。写真記録は、列の多くが親や高齢の住民だったと伝える。別の記録では、4月23日に市南部の家族が食料品の配布を待ち、家には食料不足の合図として赤い布が掲げられていた。

感染を避けるため家にいることと、食べ物を得るため外へ出ることが衝突した。非公式就労で日々の収入を得ていた世帯にとって、移動制限は感染対策であると同時に収入の停止でもあった。列は支援制度への入口だが、密集そのものが別の危険を生んだ。

ボゴタ周辺で窓や扉に掲げられた赤い布は、「この家に食べ物が必要だ」という合図になった。家から発する静かなサインと、配布場所へ向かう長い列は、同じ困窮を二つの異なる形で可視化した。