2013年の聖週間、パラグアイ・アスンシオンの老舗「イハス・デ・フェリシアナ・デ・ファリーニャ」では、伝統パンのチパを買う人の列が目立った。全ての窯が動き、アニスの香りを持つ澱粉のチパ、肉入り、落花生入りなどを焼き続けた。

店の起点は、創業者フェリシアナが1945年にカアクペから温かいチパを運び売ったことにさかのぼる。日常食であるチパが聖週間には特別な需要を集め、家族経営の製造現場と都市の買い物客を列で結ぶ。季節行事は、普段のパンを待つべき贈答・祝祭食へ変えていた。