アルゼンチンの地方都市でボンベ入りLPガスが不足したとき、販売店の前には容器を持つ住民の列が伸びた。2024年1月、コリエンテス州の現地紙は、ボンベガス販売店の外に数百人が並んだと報じた。別の報道では、ミシオネス州エルドラドで住民が早朝から列を作り、一人あたりの購入本数が制限された。
都市ガス網が届かない家庭にとって、ボンベは調理や湯を沸かすための生活インフラである。列に並ぶ人は、空の容器を手で運ぶだけでなく、車、自転車、手押し車も使った。販売開始までの時間と、重い容器を家まで持ち帰る労力が一つの待機に重なっていた。
この事例で確認できるのは、割引制度の存在だけではない。人々が販売地点へ実際に集まり、ボンベを携えて順番を待った物理列である。供給不足は価格表の数字にとどまらず、必要な燃料を得るために早朝から並ぶ住民の時間として街路に現れた。
