ケニア南東部の給水所では、人が来る前に容器が列をつくる。2025年に現地を報告したThe Water Projectは、カリンザの給水キオスクで、空のジェリカンが水を入れてもらう順番を待って並ぶ様子を記録した。別の農村調査でも、子どもが空の容器をキオスクの列に置き、親が後から満水の容器を受け取る慣行が報告されている。
並ぶのは容器でも、順番を必要としているのは家庭だ。水くみには学校、仕事、家事と競合する時間がかかる。重い容器をずっと抱えて立つ代わりに、ジェリカンが家族の場所を示す。
整然と並ぶ黄色い容器は、設備の不足だけでなく、限られた水を争いにせず分ける知恵を見せる。椅子や荷物で席を取るのと少し似ている。ただし、その先で待つのは暮らしに欠かせない一日の水だ。
