ジンバブエの首都ハラレでは、水道が安定しない地区で共同井戸が生活を支えている。2020年の現地取材は、バッドン・パウエル地区の井戸に三十数人を超える列ができ、住民がプラスチックのバケツや容器へ水を汲む様子を記録した。これは不足という抽象的な状態ではなく、同じ水源を一人ずつ使うための物理的な順番である。
列の進み方は、容器が満たされる速度に左右された。水が一つのバケツへ注がれ、次の空容器が入れ替わる。待つ人にとって容器は、家庭へ運べる水の量を決める道具であり、列の一回分を目に見える形にする単位でもあった。
資料は、無人の容器だけが持ち主の順番を長時間守る慣行までは証明しない。そのため、記事はそこを誇張しない。直接確認できるのは、人々が容器を携えて共同井戸に物理列を作り、限られた水を順番に受け取ったことだ。都市の水危機は、蛇口から出ない水そのものだけでなく、暮らしの時間を井戸の前へ集める列として現れていた。
