フィリピンのクリスマス前には、Simbang Gabiと呼ばれる連続したミサの伝統がある。早朝や夜間に教会へ向かう人々の周囲では、米粉を使った菓子bibingka(ビビンカ)や、紫色のもち米菓子puto bumbong(プト・ブンボン)が季節の風景をつくる。礼拝の時間と屋台の商いが隣り合うところに、この候補の魅力がある。
ここでの「待つ」は二重だ。ひとつは宗教的な時間をともに過ごすこと。もうひとつは、焼き上がりや蒸し上がりを待つ日常の食欲だ。菓子の香りは、礼拝堂の外にも行事が続いていることを知らせる。宗教を共有しない旅人にも、冬の朝に温かい食べ物を求める気持ちは分かるだろう。
ただし、ミサが行われることと、特定の屋台に列ができたことは同義ではない。どの教会の、いつの、どの販売場所の行列なのかは今後の出典監査で確認する。
